ユーザーが検索エンジンの検索窓に調べたいキーワードを入力した際、関連する候補キーワードを自動で表示してくれるサジェスト機能。
筆者も仕事の休憩時間でも、検索エンジンに「渋谷 美味しい ランチ」などのキーワードを入力し、サジェスト機能を利用しながらランチのお店を選んでいます。
このように、サジェストはユーザーが探したい物や知りたいことへの近道となり、検索を補助してくれる非常に便利な機能です。
そんなユーザーにとって便利なサジェストですが、ネガティブなキーワードが表示されることがあります。
自分の名前や会社名、商品名などに対し、ネガティブワードが表示されれば大きな悪影響を及ぼす可能性があります。
サジェストが汚染されてしまった場合は楽観視せず、早急に対策することをおすすめします。
本記事では、検索エンジンのGoogle・Yahoo!・Bingにおいてサジェストが汚染されてしまった際の対策を解説していきます。
1.サジェストとは
初めにサジェストに関して簡単に説明します。
冒頭でもお話したように、サジェストとは検索エンジンの検索窓にキーワードを入力した際に、関連する候補キーワードを自動で表示してくれる機能のことです。
サジェストは英語で「Suggest」と書き、「提案する」という意味です。
ユーザーが検索したいキーワードに対し、関連する内容や物を文字通り「提案」してくれます。
ユーザーはサジェストを利用することで欲しい物や調べたいことに対して早くたどり着くことができ、調べたいキーワードに関連した新しい発見に繋がることもあります。
サジェストのことをGoogleは「オートコンプリート」、Yahoo!は「キーワード入力補助機能」、Bingは「検索候補」とそれぞれ呼んでいます。
検索エンジン以外ではAmazonや楽天、Yahoo!ショッピングといったECサイトや、YouTubeやTikTokなどの動画サイトにもサジェストが付いています。
サジェストに表示される候補キーワードは、基本的に検索ボリューム(検索エンジン内でユーザーに検索された回数)が大きいキーワードが表示されます。
Googleに関してのみ、ユーザーの位置情報が加味された検索結果がサジェストに表示されます。
サジェストには多くのユーザーがよく検索しているキーワードが表示されるため、検索したいキーワードに対するトレンドやニーズを知ることができます。
ユーザーの意思が反映された貴重な情報なので、様々なマーケティング戦略にも活用されています。
2.サジェスト汚染による悪影響
サジェストは非常に便利な機能である一方、ポジティブなキーワードだけでなく、ネガティブなキーワードが表示されることもあります。
サジェストにネガティブワードが表示されることを「サジェスト汚染」と呼びます。
このサジェスト汚染ですが、やっかいなことに一度でもサジェストにネガティブなキーワードが表示されてしまうと、なかなか消えないケースが多いです。
通常のキーワードに比べ、ネガティブなキーワードは検索するユーザーの注目を集めやすく、興味本位で検索されやすい傾向があります。
そのため、検索エンジンのアルゴリズムから「このキーワードはたくさんのユーザーが検索しているから、これからもサジェストの上位に表示させよう」という判断をされてしまいます。
全くやってもいないことや関係のないことが表示されるケースもあります。
サジェストには基本的に検索ボリュームが大きいキーワードが表示されるため、ネガティブなキーワードがユーザーに検索されればされるほど、悪い噂が立ち続けてしまう状況になってしまいます。
そして、自分の名前や会社名、商品名などに対し、サジェスト汚染が発生すると大きな悪影響を及ぼす可能性があります。
(表示例)自分の名前+嫌い、自分の名前+詐欺、自分の名前+逮捕
※同姓同名の著名人から悪い影響を受けてしまう可能性もあります。
- 就職や転職など社会活動に悪影響を及ぼす。
- 親しい友人や仲間が離れてしまう。
- 交際や結婚に反対される。
- 誹謗中傷の的になってしまう。
- 賃貸など個人での契約に支障をきたす。
(表示例)会社名+事件、会社名+ブラック、会社名+パワハラ
- 会社のイメージに傷がつく。
- 契約の打ち切りに繋がってしまう。
- 新規取引先の喪失に繋がってしまう。
- 信用低下により金融機関から融資の承認がもらえない。
- 新入社員が入らず退職者ばかりが増え、会社経営自体が困難になる。
(表示例)商品名+やばい、商品名+ムダ、商品名+解約
- ブランディングに悪影響を及ぼす。
- 商品が売れず、会社の売上が低下する。
- 返品や解約に繋がってしまう。
- 大量の在庫を抱えてしまう。
- 商品だけでなく会社にまで悪い噂が波及する。
上記はあくまで一例であり、他にも思いもよらぬ悪影響を受けてしまう可能性も十分にあります。
こうした影響を考慮し、サジェストが汚染されてしまった場合は、早急に対策することをおすすめします。
Googleサジェストを削除する方法①
Googleにてサジェスト汚染が起きてしまった場合は、Googleに対しサジェストの削除申請を行うことができます。
申請する前にGoogleのポリシーを確認しておきましょう。
Googleはサジェストのことを「オートコンプリート」と呼んでおり、サジェストの表示に関してオートコンプリートポリシーを定めています。
Googleによると、全てのユーザーがオートコンプリートを便利に使えるように、Googleの検索エンジンにはポリシーに違反するサジェストの候補ワードを防ぐシステムが搭載してあります。
【ポリシーに違反するコンテンツ】
- 危険なコンテンツ
- ハラスメント(嫌がらせやいじめ)コンテンツ
- ヘイト(極端な悪口や中傷)コンテンツ
- 露骨な性表現を含むコンテンツ
- テロに関するコンテンツ
- 暴力や流血
- 下品な言葉や冒とく的表現
まず、サジェストに表示されたキーワードがこのポリシーに違反しているかどうか確認しましょう。
違反している場合は、以下の手順に従って申請を行いましょう。
【Googleサジェスト削除申請方法】
- Google公式ウェブサイトにアクセスします。
-
検索窓にキーワードを入力し、サジェストにネガティブワードが表示されていることを確認します。
-
右下にある「不適切な検索候補の報告」をクリックします。
-
該当のネガティブワードを選択します。
-
削除したい理由を選択します。
-
詳細があれば記載します。
(入力例)Googleの検索窓に「〇〇」というキーワードを入力すると、サジェストに「〇〇 やばい」というキーワードが表示されております。
事実無根であり、非常に迷惑を被っております。
早急に悪質なサジェストの削除をお願いいたします。 -
「送信」をクリックします。
以上で削除申請が完了となります。
そこまで難しくなく、手順通り行えば簡単に申請することができます。
ただし、Googleによると、削除申請したサジェストのキーワードが自動的に削除されるわけではありません。
Googleが送信されたフィードバック情報を分析した上で削除するか否かを判断するため、申請が通らずサジェストが削除されない場合も多々あります。
4.Googleサジェストを削除する方法②
残念ながらGoogleへの削除申請が通らず、サジェストにネガティブなキーワードが表示され続けている場合は、法的な削除申請も可能です。
Googleによると、「法律に違反している、または、権利を侵害していると思われるコンテンツをGoogleサービス内で見つけた場合は、報告してください」とあります。
報告=削除申請になり、申請した内容をGoogleが審査し、削除するかどうかを判断します。
サジェストの候補キーワードが法律に違反している場合は、以下の手順に従って申請を行いましょう。
【法的な理由によるGoogleサジェスト削除申請方法】
- Google公式ウェブサイトにアクセスします。
- 検索窓に「法的な理由でコンテンツを報告する」と入力し、検索します。
-
「法的な理由でコンテンツを報告する – Legal ヘルプ」にアクセスします。
-
「リクエストを作成」をクリックします。
-
「Google 検索」を選択します。
-
「その他の検索機能」を選択します。
-
「オートコンプリートまたは関連検索キーワード」を選択します。
-
「コンテンツを報告する法律上の理由 国 / 地域固有の法律に関連するもの(裁判所が違法と判断したコンテンツなど)」を選択します。
-
「その他: 上記以外の法的な理由でコンテンツを報告する(反テロリズムまたはヘイトスピーチに関する現地の法律に違反しているコンテンツなど)」を選択します。
-
「リクエストを作成」をクリックします。
-
「申立人の情報」を入力します。
個人の場合は「居住国」「戸籍上の姓名」「連絡先メールアドレス」を入力しましょう。
法人の場合は上記に加え「会社名」も入力しましょう。 -
「権利侵害にあたるとお考えのコンテンツ」を入力します。
-
「コンテンツを見つけるのに使用した検索キーワード」
実際に検索窓に入力したキーワードを正確に入力しましょう。 -
「検索キーワードの入力中に表示された、不適切とお考えの予測キーワード」
サジェストに表示された不適切と感じる候補キーワードを正確に入力しましょう。 -
「権利侵害にあたるとお考えのコンテンツが表示される国」
削除したいキーワードが実際に表示されている国や地域を選択しましょう。
デフォルトは日本になっていますので、日本以外の場合は変更しましょう。 -
「ご自身の国で適用される法律に基づき、その検索候補が違法となる理由をできる限り詳しくご説明ください。」
削除したいキーワードがどのような法律に違反しているのかを具体的に入力しましょう。
実際に検索を行ったデバイス(パソコン、スマートフォン)も記載するとよいでしょう。
(入力例)スマートフォンでGoogleの検索窓に「〇〇」というキーワードを入力すると、サジェストに「〇〇 反社」というキーワードが表示されております。
「〇〇」は反社会的勢力との繋がりは一切なく、事件や不祥事に関わった事実も全くございません。
このままサジェストに【反社】というキーワードが表示され続けますと、「〇〇」は社会活動する上で多大な悪影響を受けてしまいます。
サジェストに表示されたキーワード【反社】は、「××」の法律に違反しており、名誉棄損であると考えておりますので、早急に対応をお願いしたく存じます。 -
「スクリーンショットを添付」
削除したいキーワードのスクリーンショットを撮影し、添付しましょう。
-
「コンテンツを見つけるのに使用した検索キーワード」
-
虚偽申告ではないことに同意する場合は、チェックボックスをクリックします。
-
「署名」に氏名を入力します。
-
「送信」をクリックします。
以上で削除申請が完了となります。
後日Googleより削除の可否結果がメールで届きます。
ただし、結果のメールはすぐには届かず、場合によっては1か月以上待つ可能性があります。
法的な削除申請に関しては、法律に基づいて正確に情報を入力し申請することが大前提です。
間違った知識や情報で申請した場合は削除してもらえない可能性が高いので気を付けましょう。
Yahoo!サジェストを削除する方法
Yahoo!にてサジェスト汚染が起きてしまった場合も、Googleと同様にサジェストの削除申請を行うことができます。
サジェストの削除申請をするためにはYahoo!のアカウントが必要になりますので、アカウントを持っていない場合は事前に作成しておきましょう。
Yahoo!検索ヘルプによると、関連検索ワード(サジェストに表示される候補キーワード)に関して次のように明記しています。
関連検索ワードとして表示される情報について
「関連検索ワード」の情報は、Yahoo!検索に入力されるキーワードの組み合わせや、関連性の高いキーワードを機械的に収集し、検索回数の多いものや関連性の高いものを独自のアルゴリズムに基づいて自動的に表示しています。
アルゴリズムによって表示された関連検索ワードであっても、そのワードの表示がスパム、猥褻用語、差別用語、犯罪を助長する用語、その他当社が不適切であると判断した場合には非表示にすることがあります。
上記ヘルプを確認した上で、サジェストの候補キーワードが不適切である場合は、以下の手順に従って申請を行いましょう。
【Yahoo!サジェスト削除申請方法】
- Yahoo!JAPAN公式ウェブサイトにアクセスします。
- 検索窓に「関連検索ワード」と入力し、検索します。
-
「『関連検索ワード』とは – Yahoo! JAPANヘルプセンター」にアクセスします。
-
「お問い合わせ」をクリックします。
-
もう一度「お問い合わせ」をクリックします。
-
Yahoo!アカウントへログインします。すでにログイン済みであれば、ここは飛ばして問題ありません。
-
「関連検索ワードの情報削除」を選択し、「次へ」をクリックします。
-
「検索結果ページのURL」には、削除したいサジェストの遷移先URLをコピーし、貼り付けします。
-
「関連検索ワード」には、削除したいサジェストのキーワードを入力します。
-
「詳細」には、サジェストの削除希望理由を入力します。
必須ではないですが、極力入力したほうがよいでしょう。
(入力例)「〇〇」というキーワードを入力すると、サジェストに「〇〇 パワハラ」という関連検索ワードが表示されております。
「〇〇」はこれまで暴力行為やハラスメント行為は一切行っておらず、トラブルや事件を起こした事実もございません。
悪質な関連検索ワードによって、社会活動や私生活に多大な支障をきたしております。
早急にこちらの関連検索ワードの削除対応をお願い申し上げます。 -
「確認した」のチェックボックスを選択し、「次へ」をクリックします。
-
ここまで入力した内容が表示されるので確認し、「次へ」をクリックします。
-
画面上に表示されている数字を入力し、「次へ」をクリックします。
以上で削除申請が完了となります。
Googleとは異なり、Yahoo!から削除申請受理の連絡は特にありません。
申請が通った場合は1日~1週間ほどでサジェストが削除されるので、申請後はこまめにサジェストを確認しましょう。
削除の可否に関してはGoogleと同様に、要請に対して必ずしも応じてくれるとは限らず、サジェストが削除されない場合も多々あります。
申請が通らず、サジェストにネガティブワードが表示され続けている場合は、もう一度同じ手順で再申請することも可能です。
ただし、申請の内容が前回とほぼ変わらないため、再度却下されてしまう可能性が高いかもしれません。
また、頻繁に申請するとスパムと判断されてしまうリスクもあるため、注意が必要です。
6.Bingサジェストを削除する方法
Bingにてサジェスト汚染が起きてしまった場合も、サジェストの削除申請を行うことができます。
Bingを運営するMicrosoftには倫理規定があります。
下記はMicrosoft倫理規定の中からサジェストに関係する箇所を抜粋したものになります。
- 違法であるコンテンツを生成または共有しようとしてはなりません。
- 子どもを搾取し、子どもに危害を加え、または子どもを脅すような行為に関与してはなりません。
- 名誉毀損的な行為、または中傷的な行為に関与してはなりません。
- お客様、本サービス、または他のユーザーに害を及ぼす行為(他者への嫌がらせ、いじめ、または脅迫となるコンテンツを生成または共有しようとする試み、ヘイトスピーチの伝達、他のユーザーに対する暴力の扇動など)に関与してはなりません。
- 他者の権利を侵害してはなりません。
- 他のユーザーによるこれらの規則違反に力を貸してはなりません。
上記倫理規定を確認した上で、サジェストの候補キーワードが不適切である場合は、以下の手順に従って申請を行いましょう。
【Bingサジェスト削除申請方法】
- Bing公式ウェブサイトにアクセスします。
- 検索窓に「Bingに関する問題を報告」と入力し、検索します。
-
「懸念事項を報告する方法または連絡先を報告Bing」をクリックします。
-
「報告できます」をクリックします。
-
「どの製品についてレポートしていますか?」では、「Bing 検索」を選択します。
-
「問題点について教えてください。」では、「その他…」を選択します。
-
次の「問題点について教えてください。」では、「Bing が提供する関連検索または検索候補」を選択します。
-
「Bing 検索候補報告フォーム」を入力します。
- 「お名前」と「あなたの電子メール アドレス」は必須ではないので、必要であれば入力しましょう。
- 「Bing 検索候補を入力してください」には、削除したいサジェストを入力しましょう。
- 「その他の情報を入力してください」には、削除したいサジェストに関して、できるだけ多くの詳しい情報を入力しましょう。
「〇〇」の解約を促すサジェストが表示されることで「〇〇」に対するイメージが下がってしまい、売上低下や取引停止となる恐れがあります。
こちらのサジェストを早急に削除していただきますようお願い申し上げます。 -
表示されている文字を入力します。
-
「送信」をクリックします。
以上で削除申請が完了となります。
申請受理の連絡は特にありません。
申請が通った場合は1週間ほどでサジェストが削除されるので、申請後はこまめにサジェストを確認しましょう。
7.削除申請でもネガティブワードが消えない場合
ここまで、Google・Yahoo!・Bingに対するサジェストの削除申請を解説しました。
申請自体はどれもそこまで難しくはありません。
ただし、サジェストの削除要請をしても削除してもらえない場合があり、何度も申請するとスパムと判断されてしまうリスクもあります。
また、サジェストの削除には法律などの専門的な知識を必要とするケースもあり、正しい内容で申請を行わないと申請が通らない場合もあります。
削除申請を行ってもサジェストにネガティブなキーワードが表示され続けている…
サジェストにどんどん悪いワードが溢れ、サジェスト汚染が拡大してしまう…
個人や会社のイメージが下がり、名誉や収益などに大打撃を受けてしまう…
サジェストにネガティブなキーワードが表示されただけでこのような状況に陥ってしまい、サジェスト汚染を放置していたため会社の経営が傾き倒産に…という最悪なケースもゼロではありません。
サジェスト汚染から始まる悪い連鎖を断ち切るため、早めにサジェストの削除申請を行ったのにも関わらず、申請が通らなかった場合はどうすればよいのでしょうか。
もし、サジェストの削除申請が通らずネガティブなキーワードが表示され続けている場合は、以下2つの解決方法があります。
- 法律のプロである弁護士にサジェストの削除を依頼する
- 風評被害対策専門の会社にサジェストの削除を依頼する
では、上記2つの解決方法をそれぞれ見ていきましょう。
8.弁護士にサジェストの削除を依頼する
サジェストを削除したい場合、弁護士へ依頼することもできます。
Googleのサジェスト削除申請でも解説しましたが、正しい法律の知識に基づいて正確に申請しなければならない場面があります。
個人や企業が弁護士と同等の知識を持っているほうが稀であり、自力で調べた内容で本当に削除申請してよいか判断に迷う場合があります。
法律の専門家である弁護士であれば、該当のサジェストがどの法律に違反しているか、どのような内容で申請すればよいかが的確に判断できるため、法律の知識がなくても安心して任せることができます。
また、弁護士であれば、曖昧な知識で削除申請を行ったばかりに申請が却下され、サジェスト汚染の悪循環から抜け出せないといったリスクも大幅に減らせるでしょう。
弁護士へ依頼する場合ですが、どの弁護士でもよいわけではありません。
弁護士と一口に言っても、弁護士事務所や弁護士個人の得意とする分野がそれぞれ存在しています。
まずは、IT業界やインターネットのトラブルに対して専門領域を持つ弁護士を探し、その後、専門性の高さや解決実績、対策費用などを比較検討して選びましょう。
法律だけでなく、ITなどの専門知識が高い弁護士であれば、きっと心強い味方になってくれるでしょう。
9.風評被害対策専門会社にサジェストの削除を依頼する
風評被害対策を専門に取り扱っている会社にサジェストの削除を依頼することも選択肢の一つです。
一番のメリットとしては、弁護士に依頼をするより費用を安く抑えることができる点です。
また、風評被害対策に関する専門的なノウハウを持っており、依頼を受けてからの対策スピードも早く、早ければ数日でサジェストのネガティブワードを削除できる場合もあります。
あまり多くの対策費用をかけられないが、何とか早くサジェストのネガティブワードを削除したいという方は、風評被害対策専門会社へ削除の依頼を検討してはいかがでしょうか。
風評被害対策専門会社に依頼する場合も弁護士と同様に、サービス内容や解決実績、対策費用などを参考にして選ぶとよいでしょう。
無料相談を行っている会社もありますので、一度相談してみるのもよいかもしれません。
10.まとめ
ユーザーにとって非常に便利なサジェスト機能ですが、ネガティブな候補キーワードが表示され、サジェスト汚染を引き起こしてしまうことがあります。
一度サジェスト汚染が起きてしまうと、イメージダウンによる様々な悪影響を及ぼす可能性があります。
サジェストにネガティブなキーワードが表示されたら、早めのサジェスト削除対策を強くおすすめします。
すぐにできる対策としては、検索エンジン(Google・Yahoo!・Bingなど)に対して、サジェストの削除申請を行うことです。
ただし、削除の可否に関しては検索エンジン側の判断となり、必ずしも要請に応じてくれるとは限りません。
削除申請後もサジェスト汚染が止まらない場合は、弁護士や風評被害対策専門会社へサジェストの削除依頼を選択肢に入れてもよいでしょう。
弁護士や風評被害対策専門会社に依頼する場合は、専門性の高さ・サービス内容・解決実績・対策費用などを参考にして選ぶとよいでしょう。
最後に、繰り返しにはなりますが、サジェスト汚染への対策は初動が早ければ早いほど悪影響を抑えることに繋がります。
もし、サジェストにネガティブなキーワードが表示された際は「大丈夫だろう」と軽く考えずに、本記事を参考に対策を検討してみてはいかがでしょうか。